2011年2月27日日曜日

『娘と話す、国家のしくみってなに?』

『娘と話す、国家のしくみってなに?』レジス・ドブレ著 藤田真利子訳


・アメリカは法治国家元首より法律が上
・平等の原則国内で全て同じ法律が適用

共和国の特徴
・一にして不可分・・・フランス革命期に祖国の一体性をうたったスローガン、憲法に採用
・デカルト主義:近代合理主義の生みの親。フランスの知の基盤
・人間全体から一人一人へ、全体から個人へ、概念から事実へ:ジャコバン派の政治手法
ENA :国立行政学院、グランゼコルの一つ、フランスで一番有名な政治学院

l’ecole プリパワトワール : 一年間の予備校、コンクールのある大学や学校に通るための学校(peyent)、バカロレアだけじゃ入れてくれない学校のため。(もちプリパに行かなくても、コンクールは受けれるのよ。)基本ふつーのfaculteはコンクールもなんにもない=だーから、フランスの普通の大学生のレベルが低いと言われるのか。。。

・連邦制:アメリカ、メキシコ、ブラジル、ドイツ、
・統一国家:フランス共和国
350人に一人の弁護士in アメリカ
 2000人に一人inフランス
 7000人に一人in japan

・アメリカ人は体制順応主義、個人が支配
 フランス人は援助されたり保証されるのが好き、でも体制には反抗的

・事情を知った上で『のん』ということを教えてくれるのは教育

démocratie(民主主義):ギリシャ語、人民の権力
république(
共和制):ラテン語、「公共のもの」法によって治められる国家全体を指して昔使った言葉→今、「個人が共通の理想に自由に参加することで作られた政治的団体」
(文脈によってはたんに「王がいない」という意味)

monarchie
王制
oligarchie
かとう政治
anarchie
無政府主義

共和国は、政府の形態だけをいうのではない→人々の心の中に存在しなければいけない
フランス革命を否定して、共和国を愛する事はできない(親と子の関係)
革命時フランスは、部族や血族、人種でなく市民の共同体であることを選んだ。

共和国の基礎「政教分離、民主主義、社会的連帯」

・市民:都市の生活に進んで参加する公共心

・フランスには戸籍がないので、投票のため選挙民登録をしなければいけない
移民は、18歳になる前に国籍申請をする必要がある→全てのフランス人もそうすれば??

・移民:社会的権利、市民的権利はもつけど政治的権利はもたない
受け入れる住む場所を用意する
受け入れる=教育を用意し、迫害から保護する。

・法律とは、一般的で抽象的で個々の違いを考慮しないものだが、わたしたちはそれぞれ必ず、「自分は別だ」と考えたがる。→市民とは自分の行動が公正か、考える人間。普遍的な考えを自分の欲望や衝動に優先させることができるということに懸けている。

・規則を越えたところには、人道がある。「市民的不服従」:市民は全て自分の良心に基づいて判断する。
→そのための、政教分離での無償の義務教育

・学校の指名:「知識と理性を手に入れること」すべての権威、伝統、信念を理性に基づく判断の対象にするため。

・共和主義者:公共の感覚をそなえたどうしようもない個人主義者。謙虚な自尊心のかたまり。(自分に力があるとは言わず、でも、自分で自分を規制できると考えている)

・共和主義者=愛国者国粋主義者
(愛国者は誇りをもつ、単に自国はほかの国とちがうと思っているだけ。)

・大学の選抜試験、フランスは原則民主的but受かりさえすれば生涯の特権が与えられると思い安住する人間を生み出す欠点がある

・共和国:不満をもつのが義務。不完全さこそがもっとも貴重なもの

・国旗:愛情をよみがえらせ、記憶をあらたにさせる

今のフランス:移民排斥側&移民側=同じく「文化の尊重」を掲げる


・日本
丸山まさ男「国民は国民たろうとするものである」言語や文化的伝統を共有するだけでは、「たかだか人民ないし国家所属員であって「国民」ではない」

小田実「日本では『護られるべき『祖国』とは何なのか』という考察がないまま『愛国心』が説かれている」 アメリカの原理≠「地縁」「血縁」にもとづいた『大和魂』などとは全く違う。


・「私たちはもっとましなものになれるとおもわないかい?」

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